以前のホームページに掲載していた『アルバム』の中から、平成16年の分を再録します。
目次
御田植神事の道具類実測
(平成16年4月1日の記事)
元興寺文化財研究所による道具の修復作業にともない、そのデータ保存のための実測が、現在、大阪府教育委員会文化財保護課によって行われています。
緻密な実測を行います。
実測データを図面に落としてゆきます。
平成16年 御田植神事
(平成16年4月13日の記事)
この日はお天気に恵まれ、気温も今年に入って最高の摂氏25度に達しました。
一昨年より、御田植神事で使用する様々な道具が元興寺文化財研究所のもとで修復を受け、また文化財保護の観点から、修復を受けた道具と別に代替品(レプリカ)を製作し、今年から実際の神事ではこの代替品を使うこととなりました。
さらに今年は、神事演目のシテ(主役)である穂長尉を、御田植神事始まって以来初めて女性が務めることとなりました。
今年はこのように「初めてづくし」で、これまでにない話題性の高い御田植神事となりました。
御田植神事の開始にあたり、手水舎の前に列立します。
前導所役の前導により、舞台となる拝殿へ向かいます。
拝殿にて、演者一同がお祓いを受けます。
桐箱から面を取り出し、おし戴きます。
面をつけます。
鍬を使って耕す所作を行います。
唐鋤でさらに耕します。
唐鋤を引く牛。
新調された唐鋤。
耕した田をならします。
「福の種を蒔こうよ」
「太郎坊やーい、次郎坊やーい」
飯を食べさせます。
放尿させます。
田植えを行います。
神事がすむと、参拝者は縁起を戴こうと蒔かれた籾を拾います。
シテを奉仕された蓜島さん。
初の女性シテとあって注目を集めるなか、見事に演目を務められました。
神事の道具類修復でお世話になっている、元興寺文化財研究所の木下さん。
早乙女役を務められました。
演者一同で記念撮影。
奉納絵馬の修復作業
(平成16年4月22日の記事)
当社の絵馬堂には、 古くより奉納されてきた絵馬が飾られており、なかには江戸期のものも多く存在しています。
近年、これら絵馬の傷みが目立つようになってきていることから、(財)住友財団のご支援を賜り、元興寺文化財研究所のもとで順次修復される運びとなりました。最初の絵馬を絵馬堂の梁から降ろしたところ、寛保元年(1741)に井筒屋某の奉納を受けたもので、絵柄は橘守国(1679-1748)の描いたものであることが、冷泉為人氏(冷泉家時雨亭文庫理事長)の鑑定により改めて確認されました。
格調高い図柄とともに、その文化財的価値の高さが俄な話題 となっています。
冷泉氏と、件の絵馬(元興寺文化財研究所にて)。
絵馬の裏書。
平成16年 田村祭
(平成16年5月23日の記事)
毎年、坂上田村麻呂公の命日である5月23日に行われる田村祭ですが、今年は5月23日がちょうど日曜日にあたり、例年を上回る多数のご参列を戴きました。
田村社の内部が、祭典に向け装飾されます。
参列者一同がお祓いを受けます。
田村祭の特殊神饌、「剣菱」。
祭典後の直会。
このあと、坂上広野麻呂公のお墓へお詣りをします。
平成16年 夏祭り
(平成16年7月11日~14日の記事)
7月11日
早朝、太鼓台が出発する。
川行神事への出発に先立つお祓い。
神輿が川行神事に向かう。
樋之尻橋における、神輿の足洗行事。
川行神事を終え、神社へ戻ってきた神輿。
遷御に先立ち、神輿の装飾を行う。
神社へ戻ってきた太鼓台。
太鼓台に搭乗していた敲児。
巫女による神楽の奉仕。
7月12日
夏祭りの見どころの一つ、だんじり九町合同曳行。
九台のだんじりが南港通りに勢揃いする。
南港通りは見物の人出であふれる。
7月13日
夏祭りの祭儀斎行。
氏子総代が玉串を奉る。
宵宮祭。
夜、九台のだんじりが順に宮入りする。夏祭り最大の見どころ。
今年の宮入り一番手、野堂北組。
二番、野堂町南組。
三番、野堂東組。
四番、馬場町。
五番、泥堂町。
六番、西脇組。
七番、背戸口町。
八番、市町。
宮入りしただんじりが参道に並ぶ。
人出あふれる参道。
いよいよ最後のだんじりが宮入りする。
九番、流町。
午前零時頃、九台目の宮入りが完了する。
7月14日
出発を待つ太鼓台。
敲児が乗りこむ。
神輿に先立ち太鼓台が出発する。
神輿の出御。
町内巡幸に向かう。
お渡り行列が出発を待つ。
猿田彦が人力車に乗車し、準備完了。
神輿供奉のお渡り行列が出発する。
御旅所となる三十歩神社の様子。
全興寺での祭儀。
長宝寺での祭儀。
お渡り行列が帰着する。
太鼓台の帰還。
搭乗していた敲児たち。
平野だんじり囃子保存会による、囃子と踊りの奉仕。
神輿の還御。この後、還御祭を行い、夏祭りが終了する。